qiitaだと削除されかねないということで移転しました

この記事は[eeic Advent Calendar 2017](https://qiita.com/advent-calendar/2017/eeic)の8日目の記事として書かれたものです.

# はじめに

 みなさんこんにちは.現在自分は修士2年でそろそろ修論の足音が迫ってきていて,そろそろ書き始めないとなぁという時期ですが,修論を書く合間に,インドについて書きたいと思います.
こういう記事を書くのはほとんど初めてなので,色々と読みづらいところがあると思いますが,ご了承ください.

#なんでインド?

 まず皆さんがアドベントカレンダー上で見たときにみなさんが疑問に思ったことだと思いますが,答えは単純で,僕がインドに行ったからです.
 僕が所属している研究室のプロジェクトの一つに,農業用のセンサを作る,というものがあります.そして僕もそれに携わっていて,今回僕らが作っているセンサをインドに設置する機会がありました.
 僕はあまり海外旅行をした経験が無く,このプロジェクトでインドに行くまでもちろんインドに行ったことはありませんでした.このご時世インターネットが発達したおかげで,海外に行くことなく海外の情報を手に入れることはできますが,やはり実際に現地で体験した情報ほど身に付くものはありません.
 そこで僕がインドに行ってきて,「以前から聞いていたけどコレは...!」とか「マジで!?全然知らなかった!」みたいに,とにかく自分の心に響いたことをみなさんと少しでも共有できたらと思うので,コレを読んで少しでもインドに興味が湧いた人は,是非ともインドに実際に行ってみて現地で体験しましょう!

 ちなみにインドに行くためには,事前にビザを在日インド大使館に申請しなければいけません.個人で色々書類を書いて取得してもいいのですが,色々と面倒な部分もあるので,代理店経由で取得するのをお勧めします.

#ナンは食わない

 日本人のみんなが抱いているインドのイメージといえば,「ナンとカレーな踊り」という言葉に集約されるくらい,ナンのイメージがあると思います.
実際大学の周辺にはかなりの数のインド料理屋があって,そこでインドカレーを食べたことがない人はおそらくほぼいないでしょう.しかしながら僕はインドに滞在中,カレーは毎日食べましたが,ただの一枚もナンを食べませんでした.
 ナンは元々インドの北部の方で食べられていたもので,それも宮廷料理として出されていたことが多いものだったそうです.ナンを作るためには,タンドールと呼ばれる大きな釜が必要ですが,普通の人はそんな大きな釜を持っていません.なので屋台とかで出すにはナンは不向きなのです.

 それでは一体インドの人は何を食べているかというと,一つは米で,米とカレーを混ぜ合わせて食べます.僕が行ったのはインドのハイデラバードと呼ばれる地区で,そこでは主に米が主食として食べられていました.インドの米はインディカ米といって,日本で作られているジャポニカ米と違い凄くパサパサした米が作られています.
日本人が普通に日本食にインディカ米を食べるには,少しパサパサし過ぎていて微妙ですが,
インドのカレーとは凄くマッチするので,とても美味しいです.
 また,ハイデラバードではビリヤニと呼ばれる,カレー味チャーハンとも呼べるものが名物で,これも美味しかったです.
 もう一つはチャパティと呼ばれるもので,コレはナンと似たようなものなのですが,ナンが精粉された白い小麦粉を使うのに対し,チャパティは全粒粉という,小麦の表皮まで含めて全て挽いた粉を使います.チャパティは粉とフライパンさえあれば,フライパンで焼くだけですぐ作れます.実際に僕が行った屋台ではその場でチャパティを焼いて出してくれました.

 ちなみによく「インドの人は左手を使わず右手だけで食べる」という話がありますが,コレは本当で,実際現地の人はみんな器用に右手だけで食べていました.ただしどんなレストランにもスプーンは置いてあり,頼めばスプーンを持ってきてくれます.僕もインドの人みたいに手で食べようとしたところ,インドの人に「無理すんな笑」と言われて普通にスプーンで食べることになりました.ありがたかったけど少し残念な気持ちになりました.
 あとインドで外で水を飲もうとする場合は,未開封のペットボトルの水が出されるか,もしくはプラスチックのボトルに入った水を,口を付けずに回し飲みするみたいな感じで飲みます.

#自撮りする人多すぎ

僕はTwitterで自撮りしている人を見ると少々イラっとするタイプの人間ですが,そんな人間にとってはインドは地獄でしょう.
あらゆる人があらゆる場所で自撮りを行っています.
インドの人々は大体どんな人でもスマホを持っているので,あらゆる場所で自撮りをしたり,あるいはポーズを決めて他の人に撮ってもらうような光景が見られました.
さらに僕が行った地域では,あまり日本人がいないせいか,観光名所や,飲食店,農村などあらゆるところでインド人が一緒に自撮りに写ってくれるように頼んできていました.
でも交流が出来たのはうれしかったです.子供が拙い英語で「フォト,フォト」と言って一緒に写真を撮ったり,僕と一緒に行った先輩がインド人10人くらいに取り囲まれて写真を撮るなどいろいろな光景が見れました.

#太った人が多い(特にエリートに)

デブといえば欧米の特権みたいなところがあると思っていましたが,意外とインド人は太ってます.
特に偉い人になればなるほど太った人が多いように見えました.
でも理由はわからなくはないです.日本よりはるかに安い値段で美味しい飯(そして大体高カロリー)がたくさん食べられるので,食べる量が増えるのはまぁ納得がいきます.
僕もインドに行って帰ってきたら5日で3kg程度太っていました.あのままあの国にいたら完全にデブになっていたことでしょう.

#牛はいるが犬もいる

ヒンドゥー教において牛は神様の使いなので,牛は大切にされますし,また牛肉を食うこともありません.
そのため街中で牛が普通に闊歩しており,たまに車が通る道路を横断していることもあります.
僕が行った時には駐車場の駐車スペースに牛が座っており,なんとも平和な感じでした.

また,牛と同じくらい野犬がそこらじゅうを闊歩している姿も見かけました.
ですが,インドの野犬は狂犬病を持つ可能性が非常に高く,狂犬病の死者がインドは一番多いことが知られています(人口が多いから,という理由もありますが)
なのでインドで野犬を見かけても容易に近づいたりしないようにしましょう.

#言語がバラバラ
インド全体で定められている公用語はヒンドゥー語ですが,それ以外にも英語は頻繁に使われており,また地域によってはさらに別の言語が使われています.
僕が行ったハイデラバードではデルグ語が公用語となっており,大体の看板はデルグ語or英語で書かれていました.
ヒンドゥー語はあまり街中で見かけず,あまり使われていなかったと思います.

そのため大学などの全国から人が集まるような場所では,伝わるかどうかわからないヒンドゥー語ではなく,専ら英語が使われています.
講義などでも英語が標準で使われており,インドのエリートたちが英語が出来る理由が良くわかりました.
日本もインドみたいに関東や関西で言語がバラバラで,英語でしか意思疎通が出来ないみたいな状況であれば英語が浸透すると思いますが,残念ながらそうはならなかったようです.
ただインドの人たちも「母国語で高等教育を受けられるのはいいなぁ」とは言っていたので,日本語で一応高等教育を受けられる我々は恵まれているとも言えるのかもしれません(僕の拙すぎる英語力を目の当たりにして認識を改めたかもしれませんが...)

#simカードが買えない!
意外と面倒だったのはこれです.インドの街中ではありとあらゆる場所でプリペイドsimカードが売っていますが,残念ながら外国人は買えません.
従ってインドで何か通信しようと思ったら,事前にsimカードをほかの国で買っておき,ローミングで通信をするしかありません.

これは僕らの研究プロジェクトにかなり影響していきました.
というのも僕らのプロジェクトでは農村に設置したセンサのデータを親機に集め,それを3GやLTE経由で送信するというものだったのですが,肝心の3GやLTEが使えないのでは話になりません.
仕方がないので,僕らの場合はインドの大学の人にあらかじめ買っておいてもらい,当面はそのプリペイドsimを使って通信することにしました.

ただプリペイドsimなので,期限が切れたらその後は使えなくなるので定期的にインドの人に交換してもらわなければならない...となるところだったのですが,どうやらプリペイドsimチャージ代行サービスなるものが世の中には存在して,事前にsimの番号を控えておいて,期限が迫ったらプリペイドsimに代わりにそのサービスを経由してチャージしてもらうということが出来るみたいです.
普通だったらこんなサービスを一体誰が使うんだ?と思っていたところですが,インドで作業していた僕らみたいな人にはドンピシャなサービスでした.ありがたいことです.

#暑いけど過ごしやすい(時期もある)
インドは確かに暑いです.日中は11月でも20度後半から30度に達しますし,日差しも強いです.
それでも日本より過ごしやすいと思った理由の一つに,インドの乾季と呼ばれる時期に行ったことが大きいです.
乾期では気温が高くなるものの,湿度があまり高くないので,日本の夏のような蒸し暑いと感じることはありませんでした.
汗の量も日本よりは格段に少なかったです.
ただしこれは湿度が少ないせいで汗がすぐ蒸発している状態でもあり,あっという間にのどが渇きます.
そのため水分不足で倒れる可能性があるので,インドの乾期に滞在する際はこまめに水分補給をしましょう.

ちなみに乾季があるとちうことは,雨季も当然あります.蒸し暑いのは当然のこと,
雨も土砂降りとなり,あまり衛生的でない下水道の水がしょっちゅう道路に噴き出してきます.
インドを訪れる際は,雨季は避けるようにしましょう.

#どこに行っても人だらけ
インドは中国に次ぐ人口の多い国なので,当然人口は多いです.そのためどこに行っても大勢の人がいます.
僕が行った地域では地域鉄道みたいなものが発達してなかったので,専ら移動手段は車かオートバイでした.
なので朝は通勤ラッシュで道路はひどく混雑していました.
そんな混雑している状況の道路ですが,インドではほとんど信号がありません.
なのでインドのドライバーは,周囲の状況を見て,自分の車に近づいてきた車を見かけたらクラクションを鳴らして止めさせて交差点を渡ります.
そんな状況では当然事故が多発しそうなものですが,意外とみんな器用に運転をします.
なんだかんだみんな空気を読んでどく時はどきますし,またどかされます.
こういう道路で自動運転とかが出来るようになるのは,まだまだ先の事でしょう.

また,街中の至る所に露店があり,果物や雑貨を売っています.
露店の中には寝っ転がったり,客とずっとしゃべっているような店員がいて,商売する気あんのかと疑うような光景もありますが,それでもみんな暮らせているのはすごいなぁと思いますし,日本の店員みたいに客に対して常に礼儀正しくするような光景は,ちょっと息苦しいなぁとも思いました.
もし日本で心が病んだとしても,インドに来ればそのおおらかな国民性に癒され,回復していくことでしょう.

#おわりに
 いかがだったでしょうか.ここまで色々書いてきましたが,それでも自分はインドの10分の1も経験してないと思います.実際僕がいった場所は,インドの中でエリートがいるような場所でしたし,真の意味でインドマスターになるためには,他の地域にも足を運ばなければ名乗ることは出来ないでしょう.それでもインドに少し滞在しただけでこんなにも色々な知見を得ることが出来,改めて日本の文化との違いを経験することが出来たなぁと思います.

インドに限ることではありませんが,実際に異なる文化を肌で感じるのはとても大事なことだと思います.
まとまった時間をとって海外に行く,というのは学生の特権だと思うので,みなさんもぜひ機会があったら海外に行ってみましょう.